2022/12/14

夜、Bistro Un Coeurへ。前回はおなかいっぱいになりすぎたので今回は慎重に注文した。が、最後に欲張ってデザート二種。泡と赤。

料理人が立つ手狭なキッチンは魔法的だということをいつも思うのだが、ほんとうは毎日の台所にも同じような働きがある。かける側の手に所有されている魔法というより、必要と不必要をまたぎながら営まれる生活という魔法的なもののなかにいるということ。料理や音楽や本や衣服が、意識の埋没を救ってしばらくの時間や、ときどきは遠くからの瞬間を冴えたものにする。

慎重な注文は大成功だったのだが、悩んでやめたエゾ鹿のローストがそろそろ終わりだという話を聞いて、(デザートを完食しておきながら)いま頼むべきなのか!?と一瞬本気で迷った。
帰宅すると、ねこたちが服のにおいを嗅ぎにくる。いろんなことをねこたちと一緒にできたらいいのにと、毎日思う。