手土産を見繕いに、聚楽と悟空へ。海南飯店でお昼、と思ったら表はリニューアルして食べ歩き用のいちご飴やかき氷を売っていて、一瞬気づかずに素通りしてしまった。小さな厨房を作ったぶん、中はいくらか席数が減った。前にこの店に来たのはたしか春先で、やや暑く、よその露店で買ったいちご飴をここの軒先の影で食べるひとたちがひっきりなしに入れ替わっていたのを覚えている。食後、あまりにも暑いので帰りはバスにしようと、バス停に向かってふだん使わない道を通るとアンティークショップに遭遇した。フッチェンロイターの清楚なカップを買う。
帰宅して涼んでいると、ふたつが膝に乗る。なでるなでるなでる。うっとりと目を細める。わたしの指があなたをほどくことの不思議。