2024/02/08

なんとか起き上がり、足もとで横たわりながらこっちを見ている吾輩とふたつの額をなでる。なでるなでるなでる。まだはんぶん寝ている頭で、ねこたちがいなかったら起きる意味も寝る意味もなくなってしまうかもと思いながらベッドを降りた。すぐにふたつも後を追って降りてくる。

どれほど似通っていても共通事項を並べても、遠いよりは近いというだけのことにすぎない。どこかに自分と似た形の影を見つけて、似ているねと言ったとして、それがわたしの生命線になるというのが、どうもわからない。