2024/02/11

夜の来宮駅はまるで山陽本線だった。寒さにふるえながら電車を待つあいだ、当時、数えきれないほど何度も顔をあわせた人たちのすがたが浮かび、自分ひとりで生きていたわけはないといまになって理解する。